東アジアと同時代日本語文学フォーラム 設立趣意書
〈東アジアと同時代の日本文学フォーラム〉は東アジアという視座を持つ、韓国・中国・台湾・日本・香港の日本研究者が集まり、それぞれの国における日本近代文学体験の特殊性及び歴史性を互いに比較しながら研究の地平を拡げ、日本近代文学を東アジアの観点から再構築する企画である。
東アジア地域は、日本の帝国化がもたらした歴史上の経験もあり、文学のみならず、政治、経済、歴史、文化などの分野において、相互に密接な交渉関係を有している。近年、一国中心の国文学研究や、カノン(正典)を中心とした、従来の文学研究を止揚しようとする議論が活発に行われているのも、こうした現状を反映している。東アジアにおける各国の境界を横断する日本近代文学研究は、過去の同質化された東アジアの概念を解体し、開かれた連帯としての東アジアにおける疎通を促すことが求められている。本フォーラムはこうした議論が持続的に行われる場として設立された。
なお、本フォーラムを通して得た成果は日本語・中国語・韓国語で公刊し、論点を広く共有すると同時に、後続の研究につながるように努める。
運営方針、運営組織、協力団体について
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東アジアと同時代日本語文学フォーラム 規約
第 1 条 (名称)
本フォーラムは「東アジアと同時代日本語文学フォーラム」(Forum on East Asia and Contemporary Japanese-Language Literature)と称する。
第 2 条 (目的)
本フォーラムは、東アジアにおける日本文学研究を地域横断的、協働的に推進し、斯学の振興を図るとともに、次世代の日本文学研究者を育成することを目的とする。
第 3 条 (事業)
本フォーラムは前条の目的を達成するため、次の各号の事業を実施する。
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東アジアの各地域を巡回する国際学術シンポジウム及び次世代日本文学研究フォーラムの定期的な開催、運営。
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国際誌『跨境 日本語文学研究』の編集、刊行。
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日本文学研究書の共同刊行。
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日本文学研究者の国際的学術交流の推進および情報の交換。
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その他、本フォーラムの目的達成のために必要な事業。
第 4 条 (組織)
本フォーラムはフォーラムの運営委員会と国際学術シンポジウムおよび次世代日本文学研究フォーラムの実行委員会を置く。
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運営委員会は日本・中国・台湾・韓国を代表する各一人の日本文学研究者から構成し、委員長は原則としてフォーラムが開催される地域の代表が務める。
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実行委員会は上記の運営委員を含め、10人以内から構成する。
第 5 条(会計)
フォーラムの事業活動に要する経費は、各地域における大会主催校をはじめとする実行委員会等が助成金や補助金等によってその都度まかなうものとし、本フォーラムは事業にかかる資金をもたないものとする。
第 6 条 (会則の改定など)
本フォーラムの会則改定及びその他重要な決定は運営委員会の議決を通さなければならない。
附則
この規定は2015年11月14日から施行する。